英政府“ワクチン接種開始準備”病院に要請
開発が進む新型コロナウイルスのワクチンを巡り、イギリス政府は11日、来月初旬から接種を始められるように準備を整えることを、全国の病院に要請しました。
新型コロナウイルスのワクチンを巡っては、10日、アメリカの製薬大手・ファイザーなどが、安全性の確認が済み次第、今月後半にもアメリカ当局に緊急使用の申請を行うと発表しました。
こうした中、イギリスのハンコック保健相は、来月初旬からワクチンの接種を開始することができるように準備を整えることを、全国の病院に要請しました。イギリスメディアに明らかにしたもので、ワクチンの接種は、高齢者施設の入所者やスタッフ、医療関係者などが優先されるとしています。
医療現場の体制作りを進める一方で、ハンコック保健相は、「乗り越えるハードルは多い」「安全性が確認されない限りワクチンは配布しない」として、実際に接種が可能になるかは慎重な姿勢を崩していません。