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ガザ地区の今 武力衝突から半年…狙われる南部の街 地上侵攻の恐れ 【バンキシャ!】

2024年4月8日 9:28
ガザ地区の今 武力衝突から半年…狙われる南部の街 地上侵攻の恐れ 【バンキシャ!】
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの武力衝突から、7日で半年。ガザ地区での死者は3万3000人を超えました。今、最も懸念されるのは、人口の半分以上が集中しているという、南部ラファへの侵攻にイスラエルが踏み切るかどうかです。取材で見えてきたラファの現状とは――。(真相報道バンキシャ!

 ◇◇◇

6日、バンキシャ!が取材したのは、ガザ地区出身のジャーナリストのムハンマド・エルヘルさん。

ムハンマド・エルヘルさん
「病院にいます」

──周りの状況を見せてもらえますか?

ムハンマド・エルヘルさん
「こちらはハンユニスにあるヨーロッパ病院です。この病院だけがハンユニスの中で唯一、稼働しています」

エルヘルさんが取材しているのは、ガザ地区南部のハンユニス。今は、病院の敷地内のテントで暮らしている。戦火をくぐり、取材を続けるエルヘルさん。戦闘開始から半年となり、いま思うことは…。

ムハンマド・エルヘルさん
「街は破壊され続け、180日が経ちました。精神的にも追い詰められています」

2月に別の病院(ハンユニス・ナセル病院)を取材していた時の映像には…。

ムハンマド・エルヘルさん
「多くの負傷者と殉教者(死者)がいます」

男性
「どこにいるんだ」

(銃声ぱんぱん)

男性
「どこを撃たれた?」

撃たれた男性
「脚だ、脚だ」

すると、女性が身をかがめ、救出へ。銃声が鳴り響く中、負傷者を運び出している様子が映されていました。

エルヘルさんがいま最も懸念していることについて、「戦車や戦闘機が少しずつ迫ってきています。ラファも侵攻される恐れがあります」と話した。

国連によると、ガザ地区の人口の半分以上のおよそ150万人が押し寄せているラファ。もし地上侵攻が始まれば、多くの死傷者が出る恐れがある。今、ラファはどうなっているのか?
    
バンキシャ!が5日、ジャーナリストのムハンマド・マンスールさんに話を聞くと、マンスールさんは「地上侵攻はまだだが、すでに激しい攻撃は始まっている」と話した。

ムハンマド・マンスールさん
「モスク、学校、病院、牧場、農場、すべてが空爆で狙われています」

マンスールさんが3日前の4月4日に撮影したラファの映像には――

ムハンマド・マンスールさん
「イスラエルの戦闘機が爆撃した家です」

住宅が爆撃にあい、一家4人が死亡したという。現場には、親族の姿が映されていた。

死亡した4人の親族
「これは赤ちゃん用のお風呂です」

死亡した母親は、妊娠9か月の妊婦だった。

死亡した4人の親族
「そろそろ出産だから準備していました」
「もうすぐ生まれるはずだったんです」

ムハンマド・マンスールさん
「罪のない子ども、女性、ラファに避難してきた人がたくさん殺されます」
「世界は沈黙しないでください。人道的な姿を見せてください。この戦争を止めてください」

話を聞いたのは、ラファで支援活動を続けるNPO「パレスチナ子どものキャンペーン」のスタッフ。

ハリール・タタリさん
「必要な物は水、食べ物、家。すべて、すべてです」

提供できる炊き出しは1日1回。豆を煮込んだスープのみだ。

世界食糧計画(WFP)によると、食料不足が続いているガザ地区では、人口の半数が飢餓の危機に陥っているという。

ハリール・タタリさん
「ガザの子どもはみんなけがや爆撃や恐怖、食べ物がない、のどが渇いた、そういった話しかしません」  
「友達が亡くなった可能性がある。“あしたは私かも”と話していました。子どもがです。子どもたちの将来はどうなるのか、とてもつらい」

ハリールさんがいま伝えたいことは…。

ハリール・タタリさん
「私はいとこを2人、義理の父、母、妹。妻は家族全員を亡くした」
「ガザの人たちそれぞれに悲しいストーリーがある。忘れないでください」

(4月7日放送『真相報道バンキシャ!』より)