ASEAN 中国の海洋進出「深刻な懸念」
ASEAN(=東南アジア諸国連合)は20日、東アジアサミットの議長声明を公表しました。中国が海洋進出を強める南シナ海問題をめぐっては、「深刻な懸念」という強い表現を盛り込んでいます。
東アジアサミットは今月14日、テレビ会議形式で開かれ、ASEAN加盟国や日本、アメリカ、中国などが参加しました。議長声明には中国が海洋進出を強め緊張が高まっている南シナ海について、「複数の首脳から深刻な懸念が提起された」と盛り込まれました。
去年の声明では「いくつかの懸念に留意する」としていましたが、今年はより強い表現で懸念を示しました。中国と領有権を争う議長国、ベトナムの意向が反映されたものとみられます。
さらに議長声明では「国際法の原則に従って、紛争の平和的な解決を追求する必要性を再確認した」とし、中国を念頭に自制を求めるとともに平和的な解決を呼びかけています。