米連邦最高裁“中絶権認めた判例覆す文書”は本物
アメリカの連邦最高裁が、人工妊娠中絶の権利を認めた過去の判例を覆す可能性があることを示す内部文書が報じられたことを受け、最高裁は3日、文書が本物だと認める声明を出しました。
人工妊娠中絶の権利を認めた1973年の最高裁判決をめぐっては、最高裁判事の過半数が判断を覆すことに同意しているとする内部文書が報じられています。
最高裁は3日の声明で、この文書が本物だと認める一方、「裁判所の判断や判事の最終的な立場を表すものではない」と強調しました。
ただ、バイデン大統領が「もしこの判断が下されればかなり極端な決定になる」と懸念を示すなど、大きな波紋が広がっています。
中絶容認派「ショックです。自分の体を自分でコントロールできないなんて」
また、ニューヨークでも、中絶の権利を認める判例を維持するよう訴える人たちが広場を埋め尽くすなど、抗議の声がアメリカ各地に広がっています。