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光州事件“侮辱”…全斗煥被告に有罪判決

2020年11月30日 19:27

韓国の裁判所は40年前に軍が民主化運動を弾圧した「光州事件」について、事件を証言した被害者を侮辱したとして、元大統領の全斗煥被告(89)に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

「光州事件」は、民主化を求める市民を軍が弾圧し160人以上が死亡したものです。韓国メディアによりますと、全斗煥被告は自らの回顧録で、事件の際に軍がヘリコプターから市民に機銃掃射を加えたとの故人の証言を否定し、うそつきなどと侮辱したとして死者名誉毀損罪に問われていました。

光州地裁は30日、事件当時、ヘリコプターから市民への銃撃があったと認定した上で、当時、軍の司令官だった全斗煥被告が「自身の正当性を確保するため被害者を非難する回顧録を出した」と指摘。

全斗煥被告に懲役8か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。

全斗煥被告は、1997年4月に反乱罪などで無期懲役が確定しましたが、同年12月に特別に赦免で釈放されていました。