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“コロナ”で様変わり 韓国大学入試の様子

2020年12月3日 19:47
“コロナ”で様変わり 韓国大学入試の様子

韓国で、3日、日本の大学入学共通テストにあたる試験が、行われました。新型コロナウイルスが流行する中、試験の様子は、例年に比べて様変わりしています。

3日、韓国では、非常に冷え込んでいるソウルの入試会場前で、受験生が続々と入試会場に入っていきます。

日本の大学入学共通テストにあたる試験が、行われました。今年は、およそ49万人が受験。例年どおり、遅刻しそうな受験生をボランティアが送る光景がみられました。

これまで韓国の入試と言えば、会場の入り口で繰り広げられる、後輩たちの応援合戦です。学歴を重んじる韓国では、大学入試は、人生を決める一大行事。しかし、今年は、応援が一切禁止に。理由は、やはり新型コロナウイルスです。

防護服に身を包んだスタッフが、机を運んでいます。感染者や隔離対象者も、試験を受けられるよう、病院などに別会場が設置されたのです。

今年の受験生は、新型ウイルスに翻弄されました。新年度から、授業は、対面とリモートの繰り返し。授業日数も例年より少なくなりました。

試験会場にも、新たな対策が導入されました。先月、学習塾を訪ねると。

受験生 ハン・ダイェさん(20)「用紙を斜めに置いて、こんな感じでやっています」

本番の入試に導入されるついたて。事前に慣れてもらおうと、塾が用意したものです。三度目の受験となるハンさんは、不便に感じたようです。人生の一大事を迎える受験生たち。政府は、国をあげて支える姿勢を示しました。

文在寅大統領「国民も保護者のような気持ちで、力を集めてほしい、全世界が我々の大学入試に注目している」

政府は、感染拡大を防ぐため、ソウルを含む首都圏などの、すべてのカフェで、店内飲食を禁止にするなど、対策強化に乗り出したのです。

受験生のハンさんも、感染拡大に警戒していました。

ハン・ダイェさん「塾のあるエリアで感染が広がって、親がとても心配しました。そのため感染拡大後は、ずっと家で勉強しています。今回の試験、厳しい1年ではあったけれど、よい結果を出せるように努力します」