ロシアで“30万人動員”に反対デモ 370人以上が拘束
ロシア編入の是非を問う住民投票をめぐり、ウクライナ側は、投票を促す戸別訪問に武装したロシア兵が同行し、住民に投票を強要していると批判しています。
ロシアへの編入の是非を問う住民投票は、東部ドネツクや南部ヘルソンなど4つの州で行われています。
このうち南部ザポリージャ州エネルゴダル市の市長は23日、戸別訪問に同行しているロシア兵が、銃で投票用紙を指し示すなどして、投票を強要していると批判しました。
また、ウクライナの情報当局も、住民が生活物資の支援とひきかえに投票を強いられていると指摘しています。
一方、ロシアでは、プーチン大統領がウクライナでの「軍事作戦」で、30万人の予備役を動員すると発表したことに反対するデモが、24日もモスクワなど各地で開かれました。
当局による妨害を警戒し開催はSNSなどで呼びかけられ、直前まで集合場所は伏せられていました。人権団体によりますと、24日のデモで、これまでに370人以上が拘束されたということです。
こうした中、ロシア国防省は24日、市民が招集に応じているとする映像を相次いで公開しました。
国民の間に動員への反対論が広がるのを防ぐ狙いがあるとみられます。