ザポリージャ原発砲撃相次ぐ…国連安保理で協議も“議論は平行線”
ロシア軍が支配しているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所への砲撃が相次ぐ中、国連の安全保障理事会は原発の安全管理について協議しました。
ウクライナのザポリージャ原発は今月5日以降、連日のように攻撃を受け、放射能漏れへの懸念が強まっています。
ウクライナ側、ロシア側の双方が相手の攻撃だと非難し合う中、原発の安全を確保するため11日、国連安保理が緊急会合を開きました。この中でIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、原発の安全性について報告しました。
IAEAグロッシ事務局長「ザポリージャ原発への砲撃などによる安全上の差し迫った脅威はない」
この上で、グロッシ事務局長は「状況はいつ変化してもおかしくない」と警告し、ウクライナとロシア、双方に現地での調査に協力するよう求めました。
会合にはウクライナ、ロシアそれぞれの国連大使が出席しましたが、ウクライナ側はロシア軍の撤退を求め、ロシア側は攻撃はウクライナ軍によるものとの主張を繰り返し、打開策は見いだせませんでした。