台湾副総統 ニューヨーク“立ち寄り”で南米訪問へ
台湾の外交部は、頼清徳副総統が今月、南米を訪問するのに合わせ、アメリカのニューヨークとサンフランシスコを経由しての移動となることを発表しました。
台湾の外交部によりますと、頼清徳副総統は、今月12日に台湾を出発し、アメリカ・ニューヨークに立ち寄った後、南米・パラグアイを訪問し、大統領の就任式に出席する予定です。帰りはサンフランシスコを経由し、台湾に戻るということです。
頼副総統は、来年1月に行われる台湾総統選挙に与党・民進党から立候補します。現職の蔡英文総統は中国との関係では現状維持を強調してアメリカの支持を得ていて、頼副総統もこの路線を継承を示し、アメリカの信頼を得る狙いがあるとみられています。
一方、中国は、頼副総統がアメリカを経由することについて、「断固として反対する」と反発しています。頼副総統側は、米中関係への影響に配慮し、首都・ワシントンへ立ち寄るのを避けたものとみられています。