移行期間終了 英EU離脱、名実ともに完了
EU(=ヨーロッパ連合)を離脱したイギリスをEU加盟国と同様に扱う「移行期間」が日本時間1日午前8時に終了し、イギリスのEU離脱が名実ともに完了しました。
イギリスは去年1月末にEUから離脱しましたが、急激な変化による混乱を避けるための「移行期間」が設定され、関税やモノの移動についてはEU加盟国と同様に扱われていました。移行期間の終了により、イギリスはEUの経済圏から名実ともに抜けたことになります。
イギリスとEUの間では、移行期間の終了とともに自由貿易協定が発効したため、今後も貿易の際の関税はかかりませんが、通関手続きの復活による物流の混乱も予想されます。
離脱を強硬に進めてきたジョンソン首相は、新年のメッセージの中で、「我々は自由を手にした」と強調しました。しかし、国内経済は新型コロナウイルスにより深刻な打撃を受けており、立て直しに向けて難しいかじ取りを迫られそうです。