トランプ大統領 “弾劾訴追”下院で可決へ
アメリカの連邦議会議事堂が占拠された事件を受けて、トランプ大統領の罷免を求める弾劾訴追決議案が、議会下院でまもなく可決されます。矢岡亮一郎記者が中継。
弾劾訴追決議案はまもなく採決され、可決の見通しです。トランプ大統領にとって身内のはずの共和党議員からも賛成する意向の表明が相次いでいます。
弾劾訴追決議案は、トランプ大統領が議事堂占拠事件の直前、支持者をあおる演説を繰り返していたことを受け、「暴力を扇動した」として、大統領の罷免を求めています。
民主党のペロシ下院議長は、「『死に物狂いで戦え』と叫んだトランプ大統領は、テロリストを送りつけた」などと激しい言葉で非難しました。
民主党・ペロシ下院議長「彼を辞めさせなければならない。私たちの愛する国家にとって、明らかに危険な存在だ」
さらに、共和党の下院トップからも批判が出ています。
共和党・マッカーシー院内総務「暴徒による議事堂襲撃の責任はトランプ大統領にある」
トランプ大統領が弾劾訴追を受けるのは、2019年のウクライナ疑惑に続いて2回目で、大統領として2度も弾劾裁判の対象となるのは、史上初めてです。
このあと可決となれば、議会上院で弾劾裁判にかけられることになりますが、上院は、バイデン次期大統領の就任式前日となる19日まで休会となっています。民主党幹部は、トランプ大統領の退任後であっても追及する方針で、バイデン政権の新型コロナ対策や閣僚の承認を優先しつつ、就任100日後以降に弾劾裁判を始めたい考えです。