米トランプ大統領の弾劾訴追案 下院で可決
アメリカの連邦議会議事堂が占拠された事件を受けて、トランプ大統領の罷免を求める弾劾訴追決議案が、議会下院で可決されました。
弾劾訴追決議案は、トランプ大統領が占拠事件の直前、支持者をあおる演説を繰り返していたことを受け、「暴力を扇動した」として、大統領の罷免を求めています。
決議案は日本時間の14日朝、議会下院で、野党・民主党などの賛成多数で可決されました。共和党からも10人の議員が賛成に回りました。
トランプ大統領が弾劾訴追を受けるのは2019年のウクライナ疑惑に続いて2回目で、大統領として、2度も弾劾裁判の対象となるのは、史上初めてです。
このあと、議会上院で弾劾裁判にかけられることになりますが、上院は、バイデン次期大統領の就任式前日となる19日まで休会の予定です。民主党幹部は、トランプ大統領の退任後であっても追及する方針で、バイデン政権の新型コロナ対策や閣僚の承認を優先しつつ、就任100日後以降に弾劾裁判を始めたい考えです。