弾劾訴追 次回“大統領選”出馬にも影響か
アメリカ議会下院では、議事堂の占拠事件をあおったとして、トランプ大統領が弾劾訴追されました。自身2度目の弾劾裁判を受けることになります。
議事堂占拠事件から1週間、トランプ大統領の弾劾訴追には、身内の共和党から10人が賛成に回りました。
この日の審議では、事件直前の演説で支持者をあおった大統領に対し、共和党幹部からも責任を追及する声があがりました。
共和党・マッカーシー院内総務「暴徒による議事堂襲撃の責任は、トランプ大統領にある」
議会上院での弾劾裁判は、トランプ大統領の退任後に行われる見通しですが、仮に「有罪」が確定すれば、トランプ氏から公職に就く資格を剥奪するかどうかの採決も行われる見通しで、2024年の大統領選への出馬にも関わる弾劾裁判になります。
トランプ大統領は、弾劾訴追を受けた直後にビデオメッセージを公開しました。
トランプ大統領「私の真の支持者は、政治的暴力を支持しない」
ワシントンポストはトランプ大統領について、「これまでにない孤独を感じ、側近に怒りをぶつけている」とし、不安定な精神状態にあると伝えています。
首都・ワシントンではトランプ大統領の退任を1週間後に控えて、すでに大規模な交通規制が始まっているほか、今後、州兵2万人が投入される予定で、厳戒態勢となりつつあります。