台湾 禁止していた福島県産などの食品輸入を再開へ
台湾は、福島第一原発事故以降、禁止してきた福島県産などの食品の輸入を再開すると発表しました。TPP(=環太平洋経済連携協定)の加入にはずみをつける狙いもありそうです。
台湾による輸入禁止措置が解除されるのは、福島や茨城、栃木、群馬、千葉の5つの県で生産された食品です。台湾は、2011年の福島第一原発事故のあと、これら5つの県で生産された食品の輸入を禁止していました。
台湾当局は、8日の会見で、これらの地域の食品に産地証明書や放射性物質の検査結果の添付を求めるなど、厳しい基準で安全を確認した上で輸入を認めると発表しました。
台湾の蔡英文政権は去年9月、中国とほぼ同じ時期にTPP(=環太平洋経済連携協定)への加入を申請していて、加入交渉で加盟国でもある日本の支持を取りつける狙いもありそうです。