バイデン氏 新型コロナ死者追悼式典に出席
アメリカのバインデン次期大統領は就任を翌日に控え、首都ワシントンに到着し、新型コロナウイルスによる死者を追悼する式典に出席しました。
就任式まで15時間あまりとなりました。新型コロナ対策を最重要課題に掲げるバイデン氏は、ワシントン到着後まっさきに、追悼行事に足を運びました。
バイデン次期大統領「思い出すのは辛いが、癒やしのためには必要だ。全ての失った命を思い出そう」
バイデン氏が演説を終えると、会場前の池を囲む照明が一斉に灯され、バイデン氏は参加者とともに、アメリカで40万人を超えた新型ウイルスで亡くなった人に思いを寄せました。式典後は、ホワイトハウスに隣接する迎賓館「ブレアハウス」に入っています。
そして懸念される治安ですが、地元メディアは、就任式の警備を担当する2万5000人の州兵に身元調査を行い、12人が警備から外されたと伝えています。FBIは極右勢力が警備の州兵になりすます動きなどを警告しており、当日まで気を抜けない状況が続きます。
一方、ホワイトハウスを去るトランプ大統領ですが、退任にあたってのビデオメッセージを公開しました。
トランプ大統領「新しい政権が発足するが、アメリカの安全と繁栄を祈る。幸運が訪れることを願っている」
一方でトランプ大統領は、20分のメッセージの中で、「アメリカ第一主義を貫いた」などと訴え、自身の成果を何度も強調しました。さらに「我々が始めた活動が始まりに過ぎないことを知ってほしい」とも述べ、観測が出ている2024年の大統領選への出馬など、今後、政治活動を続けることにも含みをもたせています。