トルコ地震 “違法建築”関与の疑いで113人に逮捕状
トルコ南部を震源とする地震は、発生から1週間が経ち、シリアと合わせた死者は3万3000人を超えています。
こうしたなかトルコ当局は、倒壊した建物の違法建築に関わったとして100人以上に逮捕状を出しました。
トルコ南部のハタイで、地震発生から6日以上経った12日、11歳の女の子が救助されました。がれきのなかにいた女の子が担架で運び出されると周囲からは歓声が上がりました。その後、女の子の35歳の父親も救出されました。
別の倒壊現場では、捜索中の救助隊員の頭上で建物が崩れ、がれきが落下するなど危険な状況の中で救助活動が続いています。
ロイター通信によりますと、6日におきた地震による死者は、トルコとシリアで合わせて3万3000人にのぼっています。
今回の地震では、トルコで2万5000棟近くの建物が倒壊したことが確認されています。当局は違法建築に関わった疑いのある113人に逮捕状を出していて、イスタンブールの空港では国外に出国しようとした不動産業者の男が逮捕されました。
また、被災地では盗難被害が相次ぐなど治安の悪化が新たな課題として浮上しています。一部では、銃撃が起きるなどして救助隊が活動の休止を余儀なくされています。
また、地震により100万人以上が避難所などに身を寄せていますが、救助関係者からは被災者に疫病が広がらないか懸念する声もあがっています。