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中国政府「春節」帰省や旅行自粛を呼びかけ

2021年1月27日 16:40
中国政府「春節」帰省や旅行自粛を呼びかけ

中国政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「春節」の大型連休期間に、帰省や旅行を控えるよう改めて呼びかけるなど、さらなる拡大に警戒を強めています。

中国の衛生当局などは、27日、来月11日から始まる、「春節」の大型連休について記者会見を行いました。春節前後の期間を含めると、延べ17億人の移動が見込まれていますが、当局は、感染拡大防止のため、帰省や旅行を控えるよう改めて呼びかけました。

春節期間中の移動自粛を求めることは、これまでで初めてだとしています。ただ、移動自粛は強制措置ではないとして、地方政府が帰省客らに対して、隔離措置を行うといった混乱を起こさないよう注意も呼びかけています。

また当局は、移動を自粛した場合も、市民らが休日気分を味わえるよう、インターネットやテレビで、文化やスポーツの番組を増やすよう指示しました。

こうした中、広東省深セン市が帰省を自粛する一部市民に対して、1人あたり200元、日本円でおよそ3200円の「お年玉」を抽せんで配布すると発表するなど、移動自粛に向けて特典を準備する地方都市も出てきています。

中国では2週間以上にわたって、新規感染者数が100人を超えていて、春節期間中の人の移動で、感染がさらに拡大することに警戒を強めています。

一方、新型コロナの国産ワクチンについて、中国政府は、春節前までに5000万人に接種する目標を立てていて、26日までに2276万回分の接種を終えた、としています。