中国 国産ワクチン“条件付き”で初の承認
中国政府は、中国企業が開発した新型コロナウイルスのワクチンを条件付きで承認したと発表しました。中国国内で国産のワクチンが承認されるのは初めてです。
承認されたのは中国の製薬大手「シノファーム」が開発したワクチンです。このワクチンは毒性をなくしたウイルスを使う「不活化ワクチン」で、臨床試験の結果、およそ79%の有効性が確認されたとしています。ブラジルなど16か国で臨床試験が行われていて、こうした国々にも提供される見通しです。
習近平指導部は、国産ワクチンの開発に全力を挙げるよう指示していて、年内ギリギリの承認で成果をアピールした形です。今後は空港の職員など感染リスクの高い人のほか、高齢者や持病を持つ人を優先して、接種を進めるとしています。