ＷＨＯ（＝世界保健機関）は５日、新型コロナウイルスワクチンの世界の接種回数が、感染者数およそ１億４００万人を上回ったことを明らかにしました。

ＷＨＯ・テドロス事務局長「ワクチンの接種回数は感染者数を上回っている。これは朗報で短期間に目覚ましい成果を上げている」

テドロス事務局長は、このように述べた一方、接種者の４分の３以上は、世界のＧＤＰ（＝国内総生産）の大部分を占める１０か国に集中していると指摘しました。およそ１３０か国で、まだ接種が始まっていないということです。

その上で、途上国などへの供給が遅れるとウイルスが変異してしまうとして、「自国民を守る最良の道は、高齢者などに接種した後、他の国にワクチンを分けることだ」と呼びかけました。