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ワクチンで“パンデミック収束”WHO懸念

2020年12月5日 7:01

新型コロナウイルスワクチンの実用化が近づく中、WHO(=世界保健機関)のテドロス事務局長は、「パンデミックが収束したとの認識が広がっている」として、懸念を示しました。

テドロス氏は4日の会見で、アメリカのファイザーなどが開発したワクチンを、イギリスの規制当局が承認したことについて「喜ばしいニュースだ」と歓迎しました。

その一方で、「ウイルスが世界的に流行するパンデミックが、収束したとの認識が広がっている」として懸念を示し、マスクの着用や手洗いなど公衆衛生上の措置を続けるよう訴えました。

WHOは、ワクチン共同購入の国際的な枠組みを通じて、これまでに3種類のワクチン候補について7億回分を確保していて、このうち5億回分を来年春までに各国に公平に分配するとしています。