NYダウ ワクチン“実用化期待”で反発
1日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスワクチンの実用化への期待が高まったことなどから買われ、ダウ平均株価は反発して取引を終えています。
1日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比185ドル28セント高の2万9823ドル92セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も156.37ポイント上げて1万2355.11と過去最高値を更新して取引を終えています。
アメリカの医薬品メーカーのファイザーとモデルナが、EU(=ヨーロッパ連合)に対し、新型コロナウイルスワクチンの販売許可申請を行ったことなどで、この日はアジアやヨーロッパの市場が上昇した流れを引き継ぎました。
アメリカでは、ワクチンの接種が今月中に始まるとの期待が高まっていて、景気に敏感とされる銘柄を中心に買われ、上げ幅は440ドルを超える場面もありました。ただ、新型ウイルスを巡る追加の経済対策の与野党の協議については、先行きが不透明となっていて、ダウ平均は上げ幅を縮小して取引を終えています。
市場関係者は「新型コロナウイルスについては引き続き最大の関心事だが、ダウ平均はすでに最高値の水準にあるため、当面は3万ドルを境にもみ合う展開になるだろう」と話しています。