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NYダウ262ドル高 ワクチン開発に期待

2020年11月11日 8:36

10日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待などから引き続き買いが優勢で260ドルあまり値を上げて取引を終えています。

10日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日終値から262ドル95セント値を上げ、2万9420ドル92セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は159.93ポイント下げて、1万1553.86で取引を終えています。

前日に製薬大手ファイザーなどが、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて臨床試験で前向きな結果が出たと発表しました。また、FDA(=食品医薬品局)は製薬大手イーライリリーが新型ウイルスの治療薬として開発した抗体医薬品に緊急使用許可を出しました。

これらの動きが経済活動の正常化につながるとの期待から、この日も朝方から景気に敏感とされる銘柄を中心に買われる展開となりました。

ただ、コロナ禍でも業績期待から大きく上昇してきたハイテク関連株は、投資家が景気に敏感とされる銘柄に資金を振り向けたことで前日に続き売られました。

市場関係者は、「欧米で新型ウイルスの感染が拡大しているが、投資家は景気の先行きを楽観していて、株価の上昇が続いている」と話しています。