無人探査車火星へ“開発貢献”技術者の思い
NASA(=アメリカ航空宇宙局)は来週、無人探査車の火星への着陸に挑みます。開発に携わった日本人技術者が、目前に迫った歴史的ミッションへの思いを語りました。
NASAの無人探査車「パーシビアランス」は、日本時間の19日の朝に火星への着陸に挑みます。パーシビアランスは「忍耐」という意味で、氷点下130℃まで下がる火星の過酷な環境に耐えながら、地表の岩石などを採取する計画です。
探査車の開発に大きく貢献した日本人技術者の大丸拓郎さんが、ミッション直前の思いを語りました。
NASAジェット推進研究所・大丸拓郎さん「火星の大気に突入して地表に着陸するまで、すべてが終わるまでで7分間なんです。最初のシーケンス(制御)から最後に至るまで、すべてが完璧に、タイミングよく成功しなければいけないのでかなり緊張感はあります」
探査車は岩石などのサンプルを採取し、10年後の2031年に地球に持ち帰る計画です。
大丸拓郎さん「本当に生命がいた証拠と痕跡を探すミッションで、そうしたミッションに自分自身が関われている。すごいやりがいと責任と、情熱をもって取り組んでいます。火星に生命が見つかったら人類として大きな発見だと思う。人類全体の問題として注目してもらえたらうれしいです」
探査車の火星への着陸は、日本時間の来週19日早朝です。