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“製鉄所で抗戦”司令官「マリウポリの部隊を救ってほしい」

2022年4月28日 12:18

ウクライナ侵攻をめぐり、ロシアのプーチン大統領は、他国が戦略的脅威を与えようとした場合は「素早い対抗措置を取る」と述べ、核兵器の使用も選択肢にあることを示唆しました。

27日にウクライナ南部ヘルソンで撮影された映像には、ロシア軍が抗議活動をする市民らに催涙弾などを使用した様子が映されています。

ロシア側がヘルソン州全域を完全に掌握したと発表し、市長を解任したことへの抗議活動で、4人がケガをしたということです。

こうした中、プーチン大統領は27日、議会関係者らを前に演説し、ウクライナへの軍事支援を強化する欧米をけん制しました。

プーチン大統領「(ロシアに対し)戦略的脅威を作り出すなら素早い対抗措置を取る」

プーチン大統領は「あらゆる手段はそろっている」と述べ、核兵器の使用も選択肢にあることを示唆しました。

また、プーチン大統領は軍事作戦の目的は確実に果たされるとする一方、西側諸国による経済制裁は失敗に終わったとして、5月9日の戦勝記念日に皆を祝福したいと述べました。

ロシア軍の攻撃はウクライナ南部と東部を中心に続き、ロシア国防省は、武器の保管施設や対空ミサイルシステムなどを破壊したとしています。

一方、ロシア軍の包囲が続く南東部マリウポリの製鉄所で抗戦する部隊の司令官が、動画を投稿しました。

ウクライナ・部隊の司令官「マリウポリの部隊を救ってほしいと訴えたい」

司令官は、部隊には600人以上のケガ人がいて、医療スタッフや薬が無く、非常に厳しい状況だと訴えました。そのうえで数百人の民間人の避難を支援して欲しいと訴えました。