ロシア・ナワリヌイ氏 控訴棄却し実刑維持
ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が今月2日に受けた執行猶予を取り消す実刑判決を不服として、控訴していた裁判でモスクワの裁判所は20日、訴えを退け実刑を維持する判断を下しました。
ナワリヌイ氏をめぐっては、ドイツでの療養中の滞在先をロシアの刑務当局に報告していなかったなどとして、過去に受けた判決の執行猶予が取り消されて実刑に切り替わり、ナワリヌイ氏はこれを不服として控訴していました。
裁判は欧州の9か国の外交官が傍聴する中行われ、ナワリヌイ氏の弁護士は、17日に欧州人権裁判所がナワリヌイ氏に命の危険があるとして即時解放するよう求めた決定を引き合いに出し、即時解放を求めましたが裁判所は、認めませんでした。
ナワリヌイ氏側は、さらに上級の裁判所へ再び控訴する意向ですが、今回の判決は、ロシアに対する支援者や欧米からの反発がさらに高まりロシアとEUの関係も一層悪化する可能性があります。