イラン“最低限の協力継続”IAEA核査察
イランが抜き打ちの核査察などを拒否する考えをIAEA(=国際原子力機関)に伝えたことを受け、IAEAのグロッシ事務局長はイラン側と会談し、21日、最低限の査察協力は継続するとの暫定合意を取り付けました。
イラン側は、今月21日までに経済制裁が解除されなければ、イランのウラン濃縮施設などにある、IAEAの監視カメラの映像提供や、抜き打ち査察を拒否すると表明していました。
事態打開のため、IAEAのグロッシ事務局長が交渉を重ねた結果、イランは抜き打ち査察などについては、予定通り拒否するものの、IAEAが必要とする情報の提供と査察措置については、最大3か月間は協力することを約束したということです。この「査察措置」については、具体的な内容は明らかにされていません。
しかし、グロッシ氏は「非常に不安定な状況を抑えることができた」と語ったほか、アメリカの核合意復帰を巡る話し合いの進展にも期待感をしめしました。