イラン側“米がまず経済制裁を解除すべき”
イランの最高指導者ハメネイ師は7日、核合意を元通りにするためには、アメリカがまずイランへの経済制裁を解除すべきだとの立場を強調しました。
イランの核合意をめぐっては、アメリカのトランプ前政権が一方的に離脱、経済制裁を強化したのに対し、イラン側も高濃縮ウランを生産するなど、合意違反を繰り返しています。
こうした中、アメリカのバイデン大統領は、イラン政策を見直し、核合意への復帰を検討していますが、その条件として、イラン側が合意を順守することを求めています。
これについて、イランの最高指導者ハメネイ師は7日、「合意を順守させたいならば、アメリカがすべての制裁を解除しなければならない」と述べて、“経済制裁の解除が先だ”との考えを示しました。
ハメネイ師が核合意に言及するのは、バイデン大統領の就任以来、初めてです。
アメリカとイランはともに『相手の行動が先だ』としていて、双方の主張は平行線をたどっています。