露ワクチン注目高まる 接種の邦人女性は…
新型コロナウイルスのワクチンの供給が安定しない中、ロシアのワクチン「スプートニクV」について、イギリスの権威ある医学誌で取り上げられたことをきっかけに3週間で承認国が倍以上になり、注目が高まっています。
「スプートニクV」は、去年8月にロシアが世界で初めて国内承認したワクチンです。ロシアでは、すでに320万人以上が接種していて、モスクワでは長期滞在の外国人も接種できます。
24日、「スプートニクV」を接種した日本人女性は痛みやだるさはなかったものの、副反応への不安を明かします。この日、2度受ける接種のうち、2回目だと話す女性――。
モスクワ在住 瑛子さん「2回目の方が(副)反応が強いかもしれないと言われたので、ちょっと心配です」「1回目と同じチクッという感じだったので、それ以外は問題ないと思いますが副反応だけが心配です」
「スプートニクV」をめぐっては今月2日、イギリスの医学誌が91.6%の有効性が確認されたと伝えると、承認する国が16か国から35か国まで増えています。ワクチンの製造元は、今後数週間でさらに増加するとの見通しを示しています。
ロシアとしては国際的にワクチンの供給が安定しない中、追い風を背景にいわゆる「ワクチン外交」を強化したい考えです。