習主席、基盤強化へ“脱貧困”成果アピール
中国の習近平国家主席は25日、自らの公約に掲げてきた「貧困ゼロ」が達成されたとして、脱貧困に貢献した個人や団体を表彰しました。自らの成果をアピールすることで、長期政権に向けた基盤を強化する狙いがあります。
習近平国家主席は式典で、「中国共産党成立100年を迎える重要な時に、我が国の貧困脱却作戦は全面的な勝利を収めた」と成果をアピールしました。
中国では、年間の所得などをもとに2020年までに貧困人口をゼロにする目標が掲げられており、去年12月、習主席は目標の達成を宣言していました。
式典では、脱貧困に貢献した人々を習主席が自ら表彰、出席した最高指導部のメンバーからは習主席の成果を強調する声もあがりました。
ただ、脱貧困の目標を達成するためには、これまで政府主導で手厚い支援が繰り返されており、どこまで実態を反映したものか不透明だとの指摘も出ています。