NYダウ 長期金利上昇で121ドル安
3日のニューヨーク株式市場は、長期金利が上昇したことで、ハイテク株を中心に大幅に売られ、ダウ平均株価は120ドルあまり値を下げて取引を終えています。
3日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比121ドル43セント安の3万1270ドル09セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も、361.04ポイント下げて、1万2997.75で取引を終えています。
前の日に、バイデン大統領が新型コロナウイルスのワクチンについて、5月末までにすべての成人に接種するのに必要な量を供給できるとの見通しを示したことで、経済活動の正常化への期待が高まり、朝方は買いが先行しました。
クレジットカードの「アメリカン・エキスプレス」や航空機の「ボーイング」などが大きく買われました。しかし、長期金利が大幅に上昇したことで、割高感が意識されやすい「マイクロソフト」や「セールスフォース・ドットコム」などのハイテク株には売りが広がり、ダウ平均は取引終了にかけて下げに転じました。
市場関係者は、「あすはFRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長が講演を行うため、長期金利の上昇について、どのような見解を示すか注目されている」と話しています。