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ソウル市長選 野党候補一本化できるか焦点

2021年3月4日 12:25

来月に行われる韓国のソウル市長選挙について、与党は女性の前閣僚を、最大野党は元ソウル市長をそれぞれ公認候補者に選出しました。ただ、中道系野党からは別の候補者も出馬を表明する中、今後、野党が候補者を一本化できるかが焦点です。

来月7日に投開票が行われる首都・ソウルの市長選挙は、1年後に迫っている韓国の大統領選挙の“前哨戦”と位置づけられています。

与党「共に民主党」は、テレビ局記者出身で前の中小ベンチャー企業相の朴映宣(パク・ヨンソン)氏を擁立することを今月1日に決定。朴氏は会見で、「中小企業の育成で、日本の輸出規制を正面突破した」などと実績を強調しています。

一方、保守系の最大野党「国民の力」は4日、弁護士出身でソウル市長を務めた経歴を持つ呉世勲(オ・セフン)氏を公認候補に選出しました。ただ、中道系野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)代表もすでに出馬を表明しています。

今回のソウル市長選挙は、秘書へのセクハラ疑惑が取りざたされた与党の朴元淳(パク・ウォンスン)前市長の自殺に伴うもので、もともと与党にとって逆風でした。しかし、野党が候補者を一本化できない場合、与党候補者の朴氏が優勢とみられ、今後、野党系で候補者を一本化できるかが焦点です。


【写真】左:朴映宣氏/右:呉世勲氏