自民党、北海道2区補選の候補者擁立見送り
自民党は、収賄罪で在宅起訴された吉川元農水大臣の辞職に伴う衆議院北海道2区の補欠選挙に、候補者の擁立を見送ることを発表しました。
自民・山口選対委員長「我が党としては、今回の事態を受けて、あらためて深い反省の上に立ち、襟を正して、まずは有権者の信頼回復に努めることを最優先にすべきと考え、このたびの北海道2区補欠選挙への候補者擁立を見送ることにいたしました」
吉川元農水大臣は、鶏卵生産会社「アキタフーズ」の前会長から現金500万円の賄賂を受け取った収賄の罪で在宅起訴されました。
これを受け、自民党の山口選対委員長は、吉川被告の辞職に伴い4月に行われる衆議院北海道2区の補欠選挙に、自民党として候補者の擁立を見送ることを明らかにしました。
山口選対委員長は見送りの理由について、吉川被告が直近まで自民党の選挙対策委員長代行を務めていたことから、「選挙の責任があるものがこうしたことを行ったことへのけじめだ」と説明しました。
4月の補欠選挙をめぐっては、立憲民主党の羽田前議員の死去に伴う参議院長野選挙区ともあわせて、与党内では「厳しい選挙になる」との見方が広がっていて、政権へのダメージをおさえるために「北海道2区は不戦敗にするべき」との声も上がっていました。