黒人男性死亡 白人元警官の審理手続き開始
アメリカ全土に抗議デモが広がるきっかけとなった黒人男性の死亡事件で、殺人などの罪に問われた白人の元警官の本格的な審理に向けた手続きが始まりました。
この事件は去年5月、ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが、白人警官に首を押さえつけられた後に死亡したもので、黒人差別に対する抗議デモが全米に広がりました。
最大で禁錮40年となる第2級殺人などの罪に問われた元警官のデレク・ショービン被告について、8日、陪審員を選ぶ手続きが始まりました。しかし、検察側が罪状の追加を申し立てたことから、手続きは翌日以降に延期されました。
一方、裁判所周辺では、厳重な警備体制の中、抗議デモが行われました。
ジョージ・フロイドさんの弟テレンス・フロイドさん「私たちが望む判決が出ることを祈っています」
ショービン被告の冒頭陳述など本格的な審理は、今月下旬から行われる予定です。