震災10年 ソウルの日本大使館で記念式典
ソウルの日本大使館・公報文化院では、震災が発生した時刻に合わせ式典の参加者らが黙祷を捧げました。相星孝一駐韓大使は、「震災直後から多くの団体が義援金を届けてくれ、韓国の街の日本を励ます横断幕が我々を勇気づけてくれた」などと韓国語で感謝を述べました。
相星大使は福島第一原発の事故のあと、韓国政府が日本産食品の輸入規制を続けていることについても触れ、「徹底した検査が行われ、安全性が証明された食品のみが流通している」と訴えました。
また、韓国国内で強い懸念が示されている原発の処理水の問題については、「環境、健康、安全への影響を最大限考慮し、国際基準に準拠した規制基準を満たした対応をとる」として理解を求めました。
一方、韓国側からは当時、100人以上の韓国の救助隊を率い、宮城県などで救助活動を行った元隊長の李東星さんらが参加しました。相星大使から感謝状を受け取った李さんは、「本当に緊迫した状況で、救助活動を遂行した」「韓国の国際救助隊を記憶して、この意義深い日に招待してくれてありがたい」などと述べました。
画像:当時、日本で救助活動を行った韓国救助隊の元隊長に感謝状を授与する相星駐韓大使(11日、ソウル市内)