タイ新首相選出は次回投票に持ち越し 前進党のピター党首は過半数獲得できず
タイの国会で13日、首相を指名する投票が行われました。
軍の影響力排除を掲げて総選挙で勝利した前進党のピター党首は過半数を獲得できず、新首相の選出は、次回の投票に持ち越されました。
9年前のクーデター以降、軍に近い政権が続いてきたタイの国会で13日、5月の総選挙を受け、次の首相を指名する投票が行われました。
総選挙で第一党となった前進党のピター党首のみが立候補していましたが、13日の投票では、上下両院あわせて749人のうち首相選出に必要な過半数を獲得できませんでした。
現政権に近い選挙管理委員会が、選挙違反によるピター党首の議員資格剝奪の判断を憲法裁判所に求めていて、今回の首相指名投票にも影響が出たとみられます。
ピター党首が過半数を獲得するためには軍政下で任命された上院議員の支持拡大が必要なため、難航しそうです。
次回の投票は19日に行われる予定で、新たな連立工作の動きなどから混乱も予想されます。