米メディア「北が近く挑発行動の可能性」
アメリカのCNNは16日、北朝鮮が近く、弾道ミサイルの発射など挑発行動に出る可能性があるとして、バイデン政権が警戒を強めていると伝えました。
CNNによりますと、アメリカの情報機関は、平壌近郊の山陰洞のミサイル製造施設でここ数日、車両の動きを把握しているということです。バイデン政権内では北朝鮮が近く、弾道ミサイル発射やミサイルのエンジン燃焼実験など、何らかの挑発行動に出る可能性があるとみて、対応が協議されているということです。ミサイル発射が行われれば、バイデン政権発足後、初めてとなります。
ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は現在、日韓両国を訪問中ですが、北朝鮮は16日に金正恩総書記の妹・与正氏が談話を出し、米韓合同軍事演習を「侵略戦争演習」と批判するなど、アメリカをけん制しています。
CNNは政府関係者の話として、「両長官がアジアにいる間に挑発行動が行われれば、金総書記がアジアの主要なプレーヤーでありたいという、バイデン大統領へのメッセージになる」との見方を伝えています。