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経済活動正常化に期待 ダウ、199ドル高

2021年3月26日 7:26

25日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスのワクチンの普及がさらに進み、経済活動の正常化が加速することへの期待などから、ダウ平均株価は反発して取引を終えています。

25日のニューヨーク株式市場・ダウ平均株価は、前の日の終値から199ドル42セント値を上げ、3万2619ドル48セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も15.79ポイント上げて1万2977.68で取引を終えています。

この日は、メディアのインタビューに応じたFRB(=連邦準備制度理事会)のパウエル議長の発言内容から、FRBが市場に資金を大量供給して景気回復を図る現在の金融緩和政策を縮小することを検討し始めたとの見方が市場に広がりました。これを受け、午前中は売りが優勢となり、ダウ平均は前の日の終値から350ドル近く下げる場面もありました。

ただ、バイデン大統領が、新型ウイルスのワクチン接種の目標を、「就任100日目までに2億回」に引き上げると発表したことを受け、ワクチンの普及がさらに進み、経済活動の正常化が加速するとの見方が広がり、買いが優勢となりました。航空機大手の「ボーイング」やクレジットカードの「アメリカン・エキスプレス」などが大きく買われ、ダウ平均は3日ぶりに反発して取引を終えています。

市場関係者は「来週以降は月末の調整を終え、新たな買いが入り、株価が大幅に上昇する可能性がある」と話しています。