黒人男性死亡 白人の元警官の審理開始 米
アメリカ全土に抗議デモが広がるきっかけとなった黒人男性の死亡事件で、殺人などの罪に問われた白人の元警官の本格的な審理が始まりました。
29日の審理は、第2級殺人などの罪に問われた元警官のデレク・ショービン被告も出廷して行われました。
審理の冒頭、検察側は黒人男性のジョージ・フロイドさんが、ショービン被告に首を押さえつけられた9分29秒間の映像を証拠として流し、「これは殺人だ」と指摘しました。
一方、弁護側は、「警察として必要な行為だった」などとして無罪を主張しています。
審理が本格化するのを前に、遺族は思いを語りました。
ジョージ・フロイドさんの弟テレンス・フロイドさん「『社会制度を信じろ、信じてほしい』という人がいるが、『社会制度を信じてほしければ、これが最後のチャンスだ』と言いたい」
法廷内の様子を全米のメディアが生中継で伝えるなど、大きく注目されているこの裁判。判決は来月下旬以降に言い渡される予定です。