ロシアで世界初の動物向けワクチンが承認
ワクチン接種が進むアメリカ・ニューヨークでは、観光客の姿が戻り始めました。去年開業予定だった新しいリゾートホテルは、6月のオープンに向けて動き出しています。ロシアでは、動物向けのワクチンが世界で初めて承認されました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。
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■アメリカ ワクチン接種進むニューヨークでホテル開業へ
(アメリカ感染者 3046万342人
死者 55万2072人
※米ジョンズ・ホプキンス大 1日午後4時時点)
世界最多の3000万人以上が感染したアメリカ。ニューヨーク・マンハッタンの中心、タイムズスクエアは気温も上がってきて、多くの人で賑わうようになりました。
観光客の姿が戻り始めたニューヨーク。去年の4月にはすっかり人気がなくなった町も、今では一目で違いがわかるほどの人出となっています。
その背景の一つにあるのがワクチンの接種が進んだこと。ニューヨークでは、先月28日から小型バスを移動式の接種会場にする試験的な取り組みもスタート。
運営団体スタッフ「多くの人が来てくれて予約もいっぱいです」
バスでは1日30件から40件の接種が可能で、接種率が低いヒスパニック系住民が住む地域が対象です。
ワクチンを接種した人「うれしいし安心です」
人口の30%近くが、少なくとも1回の接種を終えたアメリカ。ニューヨーク州では来週から接種対象が、16歳以上の全ての人に拡大されます。
こうした中、ニューヨークでは新たなリゾートホテルが6月にオープンすることに。
マルガリータビル・リゾーツ・タイムズ・スクエア 担当者「お客様と従業員に安全で楽しい旅気分を提供するパーフェクトな時期だと考えた」
32階建てのリゾートホテル。元々、去年11月にオープンする予定でしたが、感染拡大でこの時期に遅らせたということです。ニューヨーク市のホテルの客室占有率は、去年3月には、およそ35%にまで落ち込みましたが、今年3月は、およそ51%にまで回復しています。
アメリカのワクチン接種回数は1億4700万回を超え、世界でトップ。その後中国、インドが続いています。
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■韓国 ソウルで一般高齢者の接種開始
(韓国感染者 10万3639人
死者 1735人
※韓国・保健当局 1日)
10万人以上が感染した韓国。準備された送迎用のバスから高齢者が降りてきて、ワクチンを接種することになります。
韓国では1日から、75歳以上の一般高齢者へのワクチン接種がスタート。対象者は体育館に設置された仕切られたブースで、ファイザー社のワクチンを接種しました。
接種後は、30分観察区域と書かれている場所で待機することが必要になります。接種後の健康状態もチェック。韓国では、6月までに国民の4分の1近くにあたる、およそ1200万人に接種を行う計画です。
ワクチンを接種した人「とてもありがたい。安心して暮らせます」
また1日、丁世均首相は接種履歴などを記録した、いわゆる「ワクチンパスポート」の導入について積極的に議論を進め、外国との往来再開に向けて備えるよう当局に指示しました。
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■ロシア 世界初の動物向けワクチン承認
(ロシア感染者 455万4264人
死者 9万9233人
※露コロナウイルス対策本部 1日)
450万人以上が感染したロシア。ロシアの動植物検疫局は31日、世界で初めて動物向けのワクチンが承認されたと発表しました。
ロシア動植物検疫局「臨床試験の結果、最低6か月の免疫効果がある」
当局によりますと、去年10月から臨床試験を開始。接種した動物全てに抗体が作られたということです。
2回の接種の値段は日本円でおよそ850円。犬と猫は生後6か月以上から、大きなペットには最低年1回の接種を勧めています。ワクチンの大量生産は早ければ4月から始まるということです。
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■フランス 全土で外出制限へ
(フランス感染者 470万5068人
死者 9万5798人
※米ジョンズ・ホプキンス大 1日午後4時時点)
世界で4番目に多い、470万人以上が感染したフランス。
フランス・マクロン大統領「外出制限を土曜日から4週間、全国に拡大する」
マクロン大統領は先月31日、パリなどで行っている外出制限を全国に拡大すると発表。学校も3週間閉鎖するということです。その前日。春の陽気となったパリの街には、大勢の市民が外出。
パリの人「外出できるうちに楽しんでいます。また外出が禁止されるかもしれないし」
フランスでは変異ウイルスが拡大。先月31日の新規感染者が5万9000人を超えるなど、感染拡大に歯止めがかかっていません。
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世界では、およそ1億2900万人が感染。281万人以上が死亡しています。
(世界感染者 1億2891万3887人
死者 281万6081人
※米ジョンズ・ホプキンス大 1日午後4時時点)