IMF 世界経済見通しを上方修正
IMF(=国際通貨基金)は6日、最新の世界経済見通しを発表し、今年の世界全体の成長率の予測をプラス6.0%に上方修正しました。
IMFは、上方修正した理由について、アメリカなどの経済大国が新型コロナウイルス対応で追加の財政措置を講じたことや、ワクチン接種による今年後半の景気回復への期待を反映したとしています。
その結果、今年の世界全体の成長率の予測は、前回より0.5ポイント上方修正されプラス6.0%となっています。
国別の成長率では、アメリカが6.4%と大幅に上方修正されたほか、中国が8.4%、日本が3.3%と、いずれも上方修正されました。
また、新型ウイルスによる景気後退の影響は、各国の財政出動によって、2008年のリーマンショック時よりも抑えられる見通しだとしています。
ただ、今後の経済回復は新型ウイルスの状況次第で、「世界経済の見通しを取り巻く高い不確実性がある」と指摘し、「強力な国際協調が不可欠だ」としています。