バイデン大統領 台湾へ元高官ら3人を派遣
アメリカのバイデン大統領は13日、台湾に向け、元政府高官ら3人を非公式の代表団として派遣しました。3人は、台湾の高官と会談する予定です。
アメリカ政府高官によりますと、派遣されたのは、ブッシュ政権で国務副長官を務めたアーミテージ氏、オバマ政権で同じく国務副長官を務めたスタインバーグ氏ら3人で、台湾の高官と会談する予定です。
政府高官は、「台湾と、その民主主義にアメリカが関与するという重要なシグナルだ」と述べ、中国が台湾周辺での軍事行動を強める中、中国側の動きをけん制する狙いがあるものとみられます。
一方、南シナ海とその周辺では、アメリカ海軍の空母「セオドア・ルーズベルト」を中心とする空母打撃群と、中国の空母「遼寧」が同時期に展開する異例の状況が続いています。アメリカ側は、マレーシア空軍との合同演習の映像や、ミサイル駆逐艦の艦長らが空母「遼寧」を監視する写真を相次いで公開するなど、中国側の動きを強くけん制しています。
16日の日米首脳会談では、台湾や南シナ海をめぐる情勢も話し合われるとみられますが、会談を前に、米中双方の動きが活発化しています。