刑務所に収監され健康状態が急速に悪化しているとされるロシアの野党勢力指導者・ナワリヌイ氏の釈放を求め、２１日にロシア全土で大規模デモを行うとナワリヌイ氏の陣営が発表しました。

陣営は、ことし１月のデモで１万人以上が一時拘束されて以降デモを休止していましたが、先月、特設サイトを開設し、デモの参加者を募るなど準備を進めてきました。

こうした中、ナワリヌイ氏の健康状態について主治医が１７日、ＳＮＳを通じて命に関わる危険な状態で緊急治療が必要だと訴えたことを受け、陣営は１８日、ナワリヌイ氏の釈放を求めるデモを２１日にロシア全土で決行すると発表しました。

２１日にはプーチン大統領による年次教書演説が予定されていて、陣営はこの日に大規模デモを行うことで政権へのダメージを狙ったものとみられます。

ナワリヌイ氏は、ことし２月、執行猶予中の出頭義務を怠ったとして実刑判決を受けて収監され、先月３１日から背中と膝の痛みに対する適切な治療を求めてハンガーストライキを続けています。