南米ブラジルで8日、ボルソナロ前大統領の支持者ら数千人が議事堂や大統領府などを襲撃し、建物の中を破壊しました。

ロイター通信などによりますと、ブラジルの首都ブラジリアで8日、ボルソナロ前大統領の支持者らが議事堂や大統領府、最高裁判所を襲撃し、建物の中を破壊するなどしました。

地元メディアの情報として、およそ3000人が関与した可能性があるということです。襲撃からおよそ3時間後に治安当局が制圧し、これまでに少なくとも170人が逮捕されたということです。

右派のボルソナロ氏の支持者らは、左派のルラ新大統領が勝利した去年10月の大統領選挙の結果に異議を唱えていて、デモ隊が暴徒化したとみられています。

ルラ大統領は当時、首都にはおらず無事で、襲撃の実行者らを「狂信的なファシストだ」と強く非難しています。その上で、連邦政府として事態の収拾にあたることを表明しました。