気候変動サミット各国の姿勢は?トラブルも
気候変動サミットでアメリカのバイデン大統領が、地球温暖化対策に後ろ向きだったトランプ前政権の方針を、大きく転換する姿勢を打ち出しました。そのサミットでは、ロシアのプーチン大統領が思わぬトラブルに見舞われる一幕もありました。
日本時間22日夜。サミットの冒頭でバイデン大統領が打ち出したのは。
アメリカ・バイデン大統領「2030年までに温室効果ガスの排出を半減させる道を歩み始めた」
地球温暖化の原因となる温室効果ガスを「2030年までに2005年と比べて50から52%削減」するという目標。温室効果ガスの排出量をどこまで削減するのか、各国の姿勢が問われた今回のサミット。
一方で、こんなトラブルも。映像がロシアのプーチン大統領に切り替わりましたが、順番が回ってきたことが伝わっていない様子です。
米・ブリンケン国務長官「プーチン大統領どうぞ」
アメリカのブリンケン国務長官に促されて、ようやく演説を開始しました。
そして、世界最大の排出国・中国。2060年までに排出量を実質ゼロにするとした、これまでの目標は据え置きつつ、石炭消費量を2030年にかけて徐々に減らす方針を示しました。一方で注目されたのが、こちらの発言です。
中国・習近平国家主席「アメリカを含む国際社会と地球環境のために努力したい」
人権や安全保障をめぐり、対立を深めているアメリカと中国。
アメリカ・ブリンケン国務長官「中国の行動への深い懸念についても話したい」
中国・楊政治局員「アメリカが中国の内政に干渉することに断固反対する」
しかし、習主席としては、双方がともに重視する気候変動対策では協力する姿勢を示し、対話の余地を残した形です。地球温暖化対策では、米中が協力して成果を出すことはできるのでしょうか。