ミャンマー軍「国民統一政府」閣僚に逮捕状
ミャンマー軍は22日夜、民主派勢力が軍に対抗して発足させた「国民統一政府」の閣僚ら26人に逮捕状を出したと発表し、民主派勢力への圧力を強めています。
ミャンマーでは、アウン・サン・スー・チー氏が率いる政党などが結成した「連邦議会代表委員会」が先週、独自の政府として「国民統一政府」を発足させ、軍の統治に対抗する姿勢を示しています。
これに対しミャンマー軍は22日夜、国営放送を通じ、「国民統一政府」の全閣僚を含む26人に逮捕状を出したと発表しました。「軍が設置した最高意思決定機関を転覆させようとしている」として、最高刑が死刑の反逆罪を適用するとしています。
ミャンマー情勢をめぐり24日、インドネシアで開かれるASEAN(=東南アジア諸国連合)の首脳会議を前に、軍に対抗する勢力へ圧力を強める狙いとみられます。
一方、「国民統一政府」側は、ICPO(=国際刑事警察機構)に対し、デモの弾圧で多くの市民を殺害したとして軍のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官を逮捕するよう求める書簡を送りました。
総司令官はASEAN首脳会議に出席する予定で、インドネシア警察と協力して逮捕するよう求めています。