露軍、ウクライナ西部への攻撃本格化 軍事施設爆撃で35人死亡
ロシア軍による侵攻が続くウクライナで13日、ポーランドとの国境に近い軍事施設が爆撃され、35人が死亡し、130人以上が負傷しました。
地元当局によりますと、ロシア軍は13日、ウクライナ西部ヤボリブにある軍事施設に向けて30発以上のミサイルを発射、このうち8発が着弾し、これまでに35人が死亡、134人がケガをしたということです。
この軍事施設は、ポーランドとの国境からおよそ25キロの場所にあり、ロイター通信によりますと、ウクライナ軍とNATO(=北大西洋条約機構)との合同軍事演習も行われてきました。
ロシア軍は、ウクライナ西部への攻撃を本格化させていて、11日にも西部の軍用飛行場が爆撃されています。
また、キエフ州の警察当局は13日、激戦地イルピンで外国人ジャーナリストが銃撃され、1人が死亡、2人が負傷したと発表しました。アメリカメディアによりますと、そのうち2人はアメリカ人で、死亡したジャーナリストは過去にニューヨークタイムズなどに寄稿していたということです。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、最新の動画を公開し、「18日間でロシア軍は1万3000人の兵士と、軍用車両1000台、戦闘機74機、ヘリ86機を失った」と述べました。
こうした中、停戦協議に参加したウクライナの大統領補佐官は13日、「ロシアとの建設的な話し合いが始まっていて、数日のうちに何らかの成果が得られると思う」と述べました。
ロシアメディアによりますと、ロシアの代表団の1人も「実質的な進展があり、まもなく双方が合意できるかもしれない」と話したということで、次回の停戦協議で進展が見られるかが注目されます。