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中東“衝突激化” 米、安保理声明には慎重

2021年5月19日 5:42

アメリカのブリンケン国務長官は18日、イスラエルとパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスとの軍事衝突をめぐり、国連の安全保障理事会として声明を出すことに改めて慎重な姿勢を示しました。

ブリンケン国務長官「問題は、国連の声明や行動が暴力を止め、より良い状況になることにつながるのかどうかだ」

イスラエルの自衛権を支持するアメリカはこれまで、国連安保理が、イスラエルとハマスの双方に暴力の停止を求める声明を出すことには反対していて、安保理は一致した対応を打ち出せずにいます。

ブリンケン長官は、「アメリカは外交の妨げをしているどころか、活発に外交活動を続けている」と独自の外交による事態の打開を目指す考えを強調しました。

また、ホワイトハウスのサキ報道官も、「我々の戦略は、静かに集中的な外交をすることだ。引き続き舞台裏での外交を続けていく」としています。

多国間主義を重視するバイデン政権ですが、今回の問題をめぐってはイスラエルとの関係を重視するアメリカと、各国の温度差が浮き彫りとなっています。