北京五輪“外交的ボイコットを”米下院議長
アメリカの与党・民主党のペロシ下院議長は18日、来年の北京冬季オリンピックについて、選手団以外の政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を呼びかけました。
ペロシ下院議長「アメリカは中国で集団虐殺が起きていると判断している。私は『外交的ボイコット』を提案する」
議会の人権委員会でペロシ下院議長は、中国の新疆ウイグル自治区でジェノサイド(=集団虐殺)が現在も続いていると強調。その上で、「集団虐殺を目の当たりにしながら、各国の首脳らが中国を訪問することには疑問がある」として、北京冬季オリンピックに選手団以外の関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を呼びかけました。また、「沈黙は許されない。人権侵害を助長することになる」とも訴えています。
一方、別の下院議員からは、「東京オリンピックがパンデミックを理由に1年間延期できたのだから、北京オリンピックも集団虐殺を理由に1年間延期できるはずだ」「この間に開催地を移転することもできる」などと北京からの開催地変更を求める発言も出ています。