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米報告書 中国のウイグル弾圧「集団虐殺」

2021年5月13日 6:40

アメリカ国務省は12日、「信教の自由」に関する年次報告書を公表し、ブリンケン国務長官は、イスラム教徒のウイグル族への中国政府の弾圧について、「ジェノサイド(=集団虐殺)が続いている」と非難しました。

ブリンケン国務長官「中国は宗教的表現を幅広く犯罪化し、イスラム教徒のウイグル族やその他の少数民族に対して、人道に対する罪と集団虐殺を続けている」

年次報告書では、「中国政府が宗教的過激主義などを理由に、イスラム教徒や少数民族の宗教活動を制限している」と指摘しています。また、国務省高官は、来年北京で行われる冬のオリンピックへの参加について、「選択肢の検討を進めている」「オリンピックを利用して、人権侵害を正当化することにも対抗する」と述べています。

またブリンケン長官は、気功集団「法輪功」への重大な人権侵害に関与したとして、中国共産党の関係者1人とその家族のアメリカへの入国を禁止する制裁措置を発表しました。

「信教の自由」に関する年次報告書は、中国のほか、イランやミャンマー、ロシアでも信教の自由への抑圧が起きていると非難しています。