仏 規制緩和進む、ルーブル美術館再開も
アメリカでは、ワクチン接種を受けて制限の緩和が進んでいます。ニューヨーク州は、飲食店や小売店などに課してきた人数制限を、およそ1年2か月ぶりに撤廃しました。
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■アメリカ ワクチン接種した人は屋内含めマスク着用義務が解除
(アメリカ 感染者3302万6739人 死者58万7874人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)
3300万人以上が感染したアメリカ。ニューヨーク州ではこれまで、飲食店などに人数制限を課してきましたが。ワクチンの接種が進み、感染状況も落ち着いていることから、原則撤廃。人数制限が撤廃されるのは、1年2か月ぶりのことです。
ニューヨークにある日本食レストラン「うおくに」では、開店するとあっという間に満席に。店内はにぎわいを取り戻していました。
ニューヨークの和食店「うおくに」・横山公一さん「やっと100%が戻ったのかなというので、大変うれしく思います。前みたいな活気づいたニューヨークに、いち早く戻れたらいいと思います」
また、ワクチン接種を完了した人は、屋内も含めて原則、マスクの着用義務が解除となったことから、市内のジムではマスクを着用せずに汗を流す人の姿が。
ジムの利用者は「すごく自由な気分よ。たくさん呼吸できることはいいことだわ」「息ができるようになって、本当に素晴らしいね。これは大きな一歩だと思います」と話していました。
ただ、地下鉄や学校などではマスク着用が引き続き、義務づけられます。
■フランス 規制緩和進み、ルーブル美術館も人数制限し営業再開
(フランス 感染者597万8650人 死者10万8342人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)
感染対策の規制を緩和する動きは、フランスでも。19日、レストランやカフェなどの屋外での営業が、およそ半年ぶりに再開。夜間の外出制限も、開始時間が夜7時から9時に緩和されました。
カフェの利用客からは「とても幸せです。(テラス席から)街の様子を見るのはすごく良い感じです」「素晴らしいです。これ(テラス席での飲食)がないと、いかに寂しいかということが分かりました」という声がありました。
パリ市内のカフェでは、ティータイムを楽しむマクロン大統領の姿も。
また、美術館や映画館のほか、デパートなどの全ての商店の営業も認められました。ルーブル美術館は、人数制限を行っての営業。普段より人が少ないため、世界的名画モナ・リザの前でも簡単に写真が撮れる状況に。
フランスでは、来月にはほとんどの規制が解除され、外国人観光客の受け入れも再開される予定です。
■イギリス インド型変異ウイルスにもワクチン有効との見方
(イギリス 感染者446万8366人 死者12万7956人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)
440万人以上が感染したイギリス。ジョンソン首相は19日、ワクチンの効果について─。
イギリス・ジョンソン首相「ワクチンがインド型も含むすべての変異ウイルスに有効であるという確信を深めている」
分析が進む中で、インド型変異ウイルスにもワクチンが効くとの見方が強まっていることを明らかにしました。イギリスでは、インド型変異ウイルスの感染者が3000人近く確認されていますが、入院が必要なほど重症化した人の大半は、ワクチンを接種していない人だったということです。
■韓国 高齢者ワクチン接種で、7月以降死者ほぼ発生しないか
(韓国 感染者13万4117人 死者1916人 韓国保健当局 20日)
13万人以上が感染した韓国でも。保健当局がワクチンの重要性を改めて強調。
韓国保健当局「高齢者層の予防接種が終わる6月末を経て7月になれば、全体的に亡くなる方が大幅に減ると予想する」
理論上と前置きした上で、19日、保健当局は全ての高齢者がワクチン接種を受ければ、7月以降は新型コロナによる死者は、ほとんど発生しないとの認識を示しました。
今月、ソウル近郊の療養病院で発生したクラスター。12人が感染しましたが、ワクチンの接種を受けた入院患者や職員からは、感染者が1人も出なかったということです。
来週から段階的に始まる60歳から74歳のワクチン接種の予約率は、およそ5割にとどまっていて、保健当局は改めて積極的に接種するよう呼びかけています。
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世界では1億6400万人以上が感染、340万人以上が死亡しています(世界 感染者1億6491万7999人 死者341万8023人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時時点)。